解答・解説

20個の電球と点灯のタイミング【0042】 解答・解説

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解答

1回目: 120秒後

2回目: 504秒後

解説

3つの考え方があるかと思います。

  1. 「20以下の約数の個数が11個ある」と読み替えて探していく
  2. 1個から順に最短の秒数で徐々に電灯の数を増やしていけるような秒数を探す
  3. 20個点灯している状況から徐々に電灯を消していきながら、時刻がなるべく減るような消し方を探す

1. や 2. はちょっと宝探しに近くなるので、3.で解いていきます。

20個点灯する時間を求める

1〜20の最小公倍数 M=2×2×2×2×3×3×5×7×11×13×17×19M = 2 \times 2 \times 2 \times 2 \times 3 \times 3 \times 5 \times 7 \times 11 \times 13 \times 17 \times 19 を考えます。 (一応算数のサイトなので242^4 という表記はしていません。)

この時刻では20個すべての電球が点灯しています。

ここから9個の電球を消すために、Mをできるだけ大きな数で割っていきます。

割る数を最大化すれば、残る時間が最小化されるためです。

絶対に消す4個

Mをできるだけ大きな数で割るためには、電灯をなるべく残しつつ割る数を大きくします。

つまり 19, 17, 13, 11 の素数の電球は消灯させます。

これによって、残りの電灯は16個です。

ベースとなる時間は L=2×2×2×2×3×3×5×7=5040L = 2 \times 2 \times 2 \times 2 \times 3 \times 3 \times 5 \times 7 = 5040 となります。

残りの5個の消し方の性質

次に、電球を個別に選ぶのではなく、「5040のどの素因数を削ると、どの電球が連動して消えるか」を調べます。

  • ÷7\div 7   ⟹  \implies 【2個消える】(7, 14)
  • ÷5\div 5   ⟹  \implies 【4個消える】(5, 10, 15, 20)
  • ÷3\div 3   ⟹  \implies 【2個消える】(9, 18)
    • ÷9\div 9   ⟹  \implies 【6個消える】(3, 6, 9, 12, 15, 18)
  • ÷2\div 2   ⟹  \implies 【1個消える】(16)
    • ÷4\div 4   ⟹  \implies 【2個消える】(16, 8)
    • ÷8\div 8   ⟹  \implies 【5個消える】(16, 8, 4, 12, 20)
    • ÷16\div 16   ⟹  \implies 【10個消える】(16, 8, 4, 12, 20, 2, 6, 10, 14, 18)

1回目に11個点灯する時刻

上の一覧からあと5個消える組み合わせで最大の割る数を作ります。

5が奇数なので、÷8\div 8 の単発で5個を消さない限り、÷2\div 2 で1個消すことが必須です。この時 ÷4\div 4、 ÷8\div 8などの素因数が2だけの数 (2の累乗) は考えなくてよくなります。

そのうえでさらに4個を電灯を消したいです。割る数を最大にするには

  • ÷7\div 7 で2個消す
  • ÷3\div 3 で2個消す
  • ÷2\div 2 で1個消す

とした場合の

  • 割る数 = 7×3×2=7 \times 3 \times 2 = 4242

が最大です。

  • 残る時間 = 5040÷42=5040 \div 42 = 120120

となり、答えは120秒となります。

検算:

120の20以下の約数を調べます。

1, 2, 3, 4, 5, 6, 8, 10, 12, 15, 20

と、丁度11個です。

2回目に11個点灯する時刻

電灯を5個消すときに割る数が2番目に大きい組み合わせを探します。

先程と同様、÷2\div 2 で1個消すのが最優先です。

そうなると残り4個を 2+2 に分割する方法は先程「1回目」の時に使ってしまったので÷5\div 5 で4個消すしかありません。

  • 組み合わせ:÷5\div 5 で4個消し、÷2\div 2 で1個消す、計5個
  • 割る数 = 5×2=5 \times 2 = 1010
  • 残る時間 = 5040÷10=5040 \div 10 = 504秒後

となり、答えは504秒となります。

検算:

504の20以下の約数を調べます。

1, 2, 3, 4, 6, 7, 8, 9, 12, 14, 18

と、丁度11個です。

算数のたきび

ちなみに、3回目に11個光るのは、 ÷8\div 8 で5個消す 630秒後です。

「20以下の約数が11個」という方法で約数をたくさん持ちそうな数を探す方法もありますが、組み合わせ方が難しくなりそうなのと、正確に1回目か2回目か保証することは難しくなりそうです。

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作問者: 算数のたきび

灘中高 → 東大 → Googleを経て現在

元灘中高数学研究部(部長4年間)。何十年も前に文化祭で「灘中入試模試」企画を始めて、第1回〜4回の作問を担当。算数好きが楽しめるようなオリジナル算数難問をお届けします。