解答・解説

何度も往復するAと7回出会う - 灘中入試模試 【0027】 解答・解説

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解答

900m

解説

5回目から6回目に出会うまでの時間を求める

状況をダイアグラムに表すと以下のようになります。

1回目に出会ってから2回目に出会うまでの時間を 3\ctext{3}、6回目に出会ってから7回目に出会うまでの時間を 1\ctext{1}とします。

図1

ここで、

  • 出発から1回目に出会うまで
  • 1回目に出会ってから3回目に出会うまで
  • 3回目に出会ってから5回目に出会うまで
  • 5回目に出会ってから7回目に出会うまで

に区切って考えます。

図2

この各回とも、二人の移動の距離の合計は PQ間の距離の2倍です。A,Bの速度は一定なので、この4つの区間にかかった時間は同じになります。

同じということは、下図の点線の長さは 1:2:3:4 の長さになっているということです。

図3

すると、下図の斜線の2つの三角形は相似比が 1:3 です。

図4

以上のことから、5回目に出会ってから6回目に出会うまでの時間は、9\ctext{9} とわかります。

図5

出発から1,2回目に出会うまでの時間を求める

つまり、5回目に出会ってから7回目に出会うまでの時間は、10\ctext{10} となり、

  • 出発から1回目に出会うまで
  • 1回目に出会ってから3回目に出会うまで
  • 3回目に出会ってから5回目に出会うまで
  • 5回目に出会ってから7回目に出会うまで

この全てが 10\ctext{10} とわかります。つまり、以下のような時間配分だとわかります。(出発から1,2回目に出会うまでの時間が重要で、他は求める必要はありませんが図示してあります)

図6

AとBの速度比を求める

さて、ここで出発から1,2回目に出会う部分だけに注目します。

図7

この赤い三角と緑の三角も相似で、相似比が 10:3 です。

図8

つまり、1回目に出会う場所をRとすると、PR:RQ = 3:10 とわかります。

ここから A と B の速度比を求めます。A が 3+10+10\rtext{3} + \rtext{10} + \rtext{10} 進む間に B が 3\rtext{3} 進むので、速度比は 23:3 と分かります。

(ちなみに、23÷3=7.⋯23 \div 3 = 7.\cdots となるので、Bの到着までに7回出会っていることも確かめられます。)

7回出会った後の状況を整理する

PQの長さを上の図のまま 13\rtext{13} と置きましょう。そうすると、Bが 13\rtext{13} 進む間にA がいくら進むかと言うと

13×233=2993\rtext{13} \times \dfrac{23}{3} = \rtext{\dfrac{299}{3}}

です。

Aは7回折り返すまでの間 13×7=91\rtext{13} \times 7 = \rtext{91} の距離進んでいるので、Aが Q から P へ進んだ距離は

2993−91=263\rtext{\dfrac{299}{3}} - \rtext{91} = \rtext{\dfrac{26}{3}}

です。7回出会った後の状況をまとめると以下のようになります。

図9

さて、263:13=2:3\rtext{\dfrac{26}{3}} : \rtext{13} = 2 : 3 なので、 AはQから全体の 23\dfrac{2}{3} 進んだ位置、つまりPから全体の 1−23=131 - \dfrac{2}{3} = \dfrac{1}{3} の位置にいます。

したがって、PQの長さは 300×3=900300 \times 3 = 900 m となります。

算数のたきび

途中計算がちょっと汚くなりますが最後はきれいになるところが好きです。

速さと比の面白いところが詰まっていると思います。

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作問者: 算数のたきび

灘中高 → 東大 → Googleを経て現在

元灘中高数学研究部(部長4年間)。何十年も前に文化祭で「灘中入試模試」企画を始めて、第1回〜4回の作問を担当。算数好きが楽しめるようなオリジナル算数難問をお届けします。