何度も往復するAと7回出会う - 灘中入試模試 【0027】

何十年も前に灘中の文化祭の数学研究部の展示の中で「灘中入試模試」という企画を自分が始めました。その中から良問を振り返ります。自分のルーツとも言えるべき問題です。
問題文
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  \rtext{  }m離れた2地点P,Qがあり、A,Bの二人がそれぞれ一定速度でPからQへ向かった。 AはPQ間を何度も往復する。 Bが初めてQに着いた時、AはPから300mの所にいて、Bは出発してから到着するまでにAに7回出会っていた。1回目に出会ってから2回目に出会うまでの時間が、6回目に出会ってから7回目に出会うまでの時間の3倍であった。

算数のたきび

高3の時に作った問題です。出てくる数字が 300m, 7回, 3倍 などと少ない割になかなか考えることが多いです。今振り返ってもなかなか綺麗な問題だなと思います。

できれば x や y などの変数を置いて方程式で解くのではなく、算数的に解いてみて下さい。

困った時だけヒントを見ましょう
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ダイヤグラム(時間と位置のグラフ)をかいて状況を整理してみましょう。AとBには「向かい合ってすれ違うとき(奇数回目)」と「Aが後ろからBを追い抜くとき(偶数回目)」の2種類の出会いがあります。

ヒント2を表示▼

こんな感じです。

図1
ヒント3を表示▼
図2

「出発〜1回目」「1回目〜3回目」「3回目〜5回目」「5回目〜7回目」の4区間に注目してみましょう。それぞれの区間で、2人の移動距離の合計はすべてPQ間の距離の2倍になりますね。

二人の速さは一定なので、これら4つの区間にかかる時間はすべて等しくなります。

ヒント4を表示▼
図3

等しい時間間隔を利用して、緑の下三角と、水色の下三角に注目します。

これは相似です。相似比はいくらでしょうか。

ここから「5回目から6回目に出会うまでの時間」を比で表すことができます。

ヒント5を表示▼

相似比は 1:3 なので、「5回目から6回目に出会うまでの時間」は 9\ctext{9} となります。

図5

すると「5回目〜7回目」の時間は 10\ctext{10} と求まります。

さらに、その時間は「出発〜1回目」までの時間とも一緒でした。

後は AとBの速度比を求めましょう。ここからは頑張ってみて下さい。

この問題の解答・解説

いきなり見ないで下さいね〜。
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作問者: 算数のたきび

灘中高 → 東大 → Googleを経て現在

元灘中高数学研究部(部長4年間)。何十年も前に文化祭で「灘中入試模試」企画を始めて、第1回〜4回の作問を担当。算数好きが楽しめるようなオリジナル算数難問をお届けします。