解答・解説

円が通った部分の境界線を別の円が通る【0034】 解答・解説

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解答

94.2cm2

解説

半径3cmの円の中心が、90度円弧を通った時、円が通る部分Aは

図1

となります。図形Aの輪郭(境界線)は、以下の3つの部分でできています。

  • 外側の円弧: 半径 9+3=12cm9 + 3 = 12\mathrm{cm}(中心角90度)
  • 内側の円弧: 半径 9−3=6cm9 - 3 = 6\mathrm{cm}(中心角90度)
  • 両端: 半径 3cm3\mathrm{cm} の半円 2つ

さらに、この図形Aの輪郭の上を半径1cmの円の中心が1周すると、円が通る部分は輪郭の内側と外側にそれぞれ幅1cmずつ(合わせて幅2cm)広がった帯状の図形になります。

図2

斜線部の面積(両端の半円部分)

元の半径3cmの半円から外側に1cm、内側に1cm広がるため、外側の半径は 3+1=4cm3 + 1 = 4\mathrm{cm}、内側の半径は 3−1=2cm3 - 1 = 2\mathrm{cm} となります。 この2つの半円環を組み合わせると、半径4cmの円から半径2cmの円をくり抜いた形(円環1個分)になります。面積は

(4×4−2×2)×3.14=12×3.14cm2(4 \times 4 - 2 \times 2) \times 3.14 = 12 \times 3.14 \mathrm{cm}^2

です。

縦線部分の面積(円弧部分)

次に、縦線部分の面積を求めます。外側と内側の2つの円弧部分も、同様に内外へ1cmずつ広がります。

  • 外側円弧部分: 半径 12+1=13cm12 + 1 = 13\mathrm{cm} から 半径 12−1=11cm12 - 1 = 11\mathrm{cm} までの中心角90度の扇形
  • 内側円弧部分: 半径 6+1=7cm6 + 1 = 7\mathrm{cm} から 半径 6−1=5cm6 - 1 = 5\mathrm{cm} までの中心角90度の扇形

どちらも4分の1円の引き算なので、まとめて計算します。

14×{(13×13−11×11)+(7×7−5×5)}×3.14=18×3.14cm2\dfrac{1}{4} \times \{(13 \times 13 - 11 \times 11) + (7 \times 7 - 5 \times 5)\} \times 3.14 = 18 \times 3.14 \mathrm{cm}^2

よって面積の合計は

(12+18)×3.14=94.2cm2(12 + 18) \times 3.14 = 94.2 \mathrm{cm}^2

です。

別解

半径1cmの円の中心が動く経路に角(折れ曲がり)がなく、またカーブの内側がつぶれる(自己交差する)ようなことがなければ

面積 = 中心が動いた長さ ×\times 円の直径というセンターラインの公式を使うことができます。中学入試で堂々と使っていいかは微妙ですが、答えのみ聞かれている問題なら使っていいと思います。

要は、幅固定のモップで掃除しているような状況の時に使える公式ですね。

Aの周囲の長さは

(6+24×14+12×14)×3.14=15×3.14cm(6 + 24 \times \dfrac{1}{4} + 12 \times \dfrac{1}{4}) \times 3.14 = 15 \times 3.14 \mathrm{cm}

です。円の直径は 2cm2\mathrm{cm} なので答えは

15×3.14×2=94.2cm215 \times 3.14 \times 2 = 94.2\mathrm{cm}^2

と同じ結果になります。

算数のたきび

円が通る面積の問題を作る時に、「円が通った面積の後をもう一度円が通る」ようにしてみたくなり作りました。

でもどこかで既出な可能性はあります。

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作問者: 算数のたきび

灘中高 → 東大 → Googleを経て現在

元灘中高数学研究部(部長4年間)。何十年も前に文化祭で「灘中入試模試」企画を始めて、第1回〜4回の作問を担当。算数好きが楽しめるようなオリジナル算数難問をお届けします。