解答・解説

直角三角形の周りと内部を動く円の通過面積【0029】 解答・解説

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解答

(1) 290.24cm2

(2) 228.56cm2

(3) 132.56cm2

解説

(1)

円が直角三角形の外側を接しながら移動するとき、通過する領域は以下の図(斜線部)のようになります。

図1

そのため、面積は

4×(15+20+25)+4×4×3.14=290.24cm24 \times (15 + 20 + 25) + 4 \times 4 \times 3.14 = 290.24 \mathrm{cm}^2

です。

(2)

円の中心が辺上を通るので

図2

の図の全体から斜線部分を引いたところが通った領域となります。

全体=15×20÷2⏟元の三角形+2×(15+20+25)⏟外側の長方形3つ+2×2×3.14⏟3つの扇形=282.56cm2\begin{align*} \text{全体} &= \underbrace{15 \times 20 \div 2}_{\text{元の三角形}} + \underbrace{2 \times (15 + 20 + 25)}_{\text{外側の長方形3つ}} + \underbrace{2 \times 2 \times 3.14}_{\text{3つの扇形}} \\ &= 282.56 \mathrm{cm}^2 \end{align*}

です。

直角三角形にすっぽり入る円(内接円)を考える

次に、斜線部分を考えたいのですが、その前に15,20,25cmの直角三角形にすっぽり入る円(内接円)の半径を考えましょう。

図3

内接円の半径を rr とすると、

図4

図より

(20−r)+(15−r)=25(20 - r) + (15 - r) = 25

となるので、r=5cmr = 5\mathrm{cm} とわかります。

斜線部の三角形の形を特定する

図5

先程の図に内接円を入れてみます。さらに、斜線部の三角形にも内接円を入れてみます。

そうすると、斜線部の三角形というのは、元の三角形から外側2cmが削られた三角形なので、内接円の半径が3cmとわかります。

つまり、元の三角形と斜線部の三角形の相似比が 5:35:3 なので、斜線部は9, 12, 15cm の直角三角形です。

よって、答えは

282.56−9×12÷2=228.56cm2282.56 - 9 \times 12 \div 2 = 228.56\mathrm{cm}^2

(3)

先程の (2) の図を再利用します。

図5

(3) の「円が直角三角形の内部を辺に接するように一周する時」というのは、「円の中心が (2)の斜線部の辺上を通る時」と一緒です。

つまり、(2) と全く同じ解き方で解けます。 (2) は 「15,20,25cm の辺上を通った時」の面積でした。 (3) は 「9,12,15cm の辺上を通った時」の面積となります。

以下の図は前述のものを使いまわしているので、縮尺は合っていません。

図6
全体=9×12÷2⏟元の三角形+2×(9+12+15)⏟外側の長方形達+2×2×3.14⏟3つの扇形=138.56cm2\begin{align*} \text{全体} &= \underbrace{9 \times 12 \div 2}_{\text{元の三角形}} + \underbrace{2 \times (9 + 12 + 15)}_{\text{外側の長方形達}} + \underbrace{2 \times 2 \times 3.14}_{\text{3つの扇形}} \\ &= 138.56 \mathrm{cm}^2 \end{align*}

そこから斜線部の三角形を引きますが、そこには半径1cm1\mathrm{cm}の円が入ります。相似比3:13:1なので、斜線部の三角形は3,4,5cm の直角三角形です。

よって、答えは

138.56−3×4÷2=132.56cm2138.56 - 3 \times 4 \div 2 = 132.56\mathrm{cm}^2

です。

算数のたきび

(3) が (2)の使いまわしで解けるという部分と、そのために内接円を先に考える部分が主な工夫です。

3,4,5cm の直角三角形に入る内接円が半径1cm というのは頻出かな?と思います。

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作問者: 算数のたきび

灘中高 → 東大 → Googleを経て現在

元灘中高数学研究部(部長4年間)。何十年も前に文化祭で「灘中入試模試」企画を始めて、第1回〜4回の作問を担当。算数好きが楽しめるようなオリジナル算数難問をお届けします。